2014年6月24日火曜日

なぜCFAKidsでは送迎を行わないのですか?

タイトルのような質問を保護者の方や、他の学童を運営している方々からよく頂きます。

民間学童の基本的なビジネスモデルは、送迎を行うことで募集地域を広げてお客様をたくさん集めることで利益をあげることだからです。

また、送迎があることでこどもを自動的に学童に連れて行くことができるので、保護者にとっては心配や手間がかからず何かと便利な制度としてほぼ全ての民間学童で採用されています。
※CFAKidsでも1年生の最初は先生が学校まで迎えに行くので、そういった心配をされる保護者はあまりいませんが・・・

CFAKidsの創業メンバーは全員が民間学童の運営や指導員の経験があります。当然、送迎が民間学童のセオリーだと言うことも知っています。では、なぜCFAKidsではあえて送迎を行っていないのか。その理由を書いてみたいと思います。

①こどもたちの大切な時間を移動に費やして欲しくないから
実際にこどもたちが1年間でどのくらいの時間を送迎に費やしているか、計算してみましょう。

◆毎日、片道20分をかけて学童まで通っている子の場合
(往復40分 + 車待ち15分)×週5日×50週間 = 年間約230時間

毎日、片道1時間をかけて学童まで通っている子の場合
(往復120分 + 車待ち20分)×週5日×50週間 =年間約580時間

片道20分は、学童のある隣の駅や小学校から通っているお子様の場合です。送迎車は1人のお子様を乗せて走っているわけではないので基本的にいくつかの小学校を周ります。その間、こどもたちは車の中で座っているだけです。

送迎を利用していて週5日学童に通っているお子様のほとんどが年間230時間以上の時間を移動やその待機時間に費やしていることがわかります。
230時間と言うのは、小学校1年生の算数の時間と生活科の時間を足した時間数とほぼ同じです。

片道1時間は、隣の区から通っているお子様の場合です。
580時間と言うのは、小学校1年生の国語、算数、生活科、音楽の時間を足した時間数とほぼ同じです。ちなみに小学校1年生の1年間の総授業時間は850時間です。

送迎を利用しているお子様がいかに多くの時間を移動に費やしているか。。。本来ならばその時間は、こどもたちが宿題をやったり本を読んだり、お友達と思いっきり遊んだりできるはずの時間です。

たった一度しかない、今後の人生にとっても非常に重要な時間を車の中で座って過ごして欲しくない。
CFAKidsで送迎を行わない理由の第一にその想いがあります。


②質の高い保育ができないから
送迎を行って様々な地域、小学校からお子様を集めると言うことは、こどもたちが時間差で入室してくると言うことです。

次々に入室してくるこどもたち、1人の先生はおやつを用意してこどもたちに手を洗わせて、外遊びから帰ってきた子たちにまた手を洗わせて・・・それだけで1日が終わります。
もう1人の先生も外遊びについていったり、連絡帳を書いたりと大忙しで1日が終わります。

・・・では、誰がこどもたちを見るのでしょうか?仲のいいお友達とケンカしてしまった、クラスに馴染めない、なにか我慢していることがある。小学生は大人が思っている以上に多くの悩みを抱えています。その悩みを受け止め、こどもたちの心に寄り添う大人を必要としています。

しかし残念ながら、今あるほとんどの民間学童はその役割を果たせていません。従来の英会話やそろばん、スイミングスクールと同じ"ならいごとのひとつ"になってしまっています。

私たちは送迎を行わないことで、募集地域を限定しています。その為に、こどもたちは学年ごとにほとんど同じ時間に帰ってきて、一緒におやつを食べ、勉強をして、元気よく遊ぶことができるのです。


③余計なコストをかけないため
送迎とは、コストの塊です。ドライバーの人件費、車両費、ガソリン代、税金・・・そのコストはすべて保育料金に跳ね返ってきます。

CFAKidsが、一般的な民間学童の半額程度の保育料金で運営できるのはそういった「こどもの成長や生活に関係のないコスト」を徹底的にカットしているからです。

※もちろんそれだけでなく自治体や企業、財団法人の支援も大きな支えとなっています。

以上の3つの理由から、CFAKidsでは送迎を行っておらず今後も行う予定はありません。